2022-2023

コロナ禍もまだ続いている激動の2022年だった。 中小零細企業にとってはかなり深刻なダメージだと思う。
驚愕の物価高・円安・景気の後退。 ビジネスに前向きな要素が、2022年末でも非常に少ない。

世界経済だってそうだ。
ロシアの戦争で、燃料費の高騰が続く。世界中でエネルギー問題が頻発している。
アメリカは金利を上げる事で、インフレ抑制をしているようだが、 これでは企業の投資も控えられて、景気後退策にもなってしまう。
中国は、ゼロコロナ政策を辞めたとたんに、一気に感染拡大している。 13億人という中国の巨大なマーケットは、間違いなく下降線を辿る。

世界経済を見ても、近い未来に明るい兆しはない気がする。

一方で、当社のような日本の中小企業を考えてみる。 日本経済の8割―9割が、中小企業関連。
まず、多くの企業で経営状態がコロナ前に戻っていない。 緊急融資を貰っても、ほとんど溶かし切っている。 自力での経営改革が難しい。

ゼロゼロ融資が終わり、まもなく本格的な返済が始まる。 コロナ禍で企業の延命は出来たが、結局大きな十字架を背をう事になったと思う。

本業の経営体力がコロナ前に戻っていないのに、融資の返済が始まる。 これでは、どうやっても返済は不可能。
日本政府も「一部の中小企業淘汰はやむなし」らしい。「倒れる企業はこれ以上救済しない」という方向性だ。

誰もが、コロナは1年くらいで収束すると思っていた。
経営者も、労働者も、足掛け3年もこのコロナの影響を引きずるなんて、夢にも思っていなかったはず。
未来は誰にもわからないから、ある意味仕方がないが、 本業の延命だけにコロナ融資を使っている企業は、間違いなく2023年は淘汰されてしまうと思う。

一つの例を考えると、、、、

居酒屋経営は未だに厳しいと思う。 団体客は減り、コロナ禍で外食も減り、オフィス街もテレワークで人口自体も減っている。 そもそも夜に飲む人が減っているし、終電で帰るので、営業時間も短くなった。

原材料費は値上がりの連続。光熱費等の経費もグングン上がる。
更には、スタッフ不足も深刻。コロナ禍で皆辞めてしまった。 今は人手不足で求人してもスタッフが集まらない。 人を集めるために人件費は高額になる。更に求人広告費も掛かる。
世間は「価格に転嫁しろ」と言うが、値段を上げれば間違いなく一部の客は離れる
こんな状況で個人経営や中小企業の居酒屋は大丈夫だろうか?

そうは言っても、間違いなく居酒屋の需要はあるので、何店かは生き残る。 しかし需要(客)より供給(店)が多いとなれば、あっという間に淘汰されるだろう。
居酒屋の閉店ラッシュが始まる気がする。。。。


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もし企業として生き残る可能性があるとすれば、コロナ禍に違うビジネスを模索できたかどうか?
本業が元に戻らなくても、コロナ後の新しい違うビジネスに可能性があれば企業は存続できる。 融資返済が始まる現在、 それを返済できる収益が上がる見込みもある。

分かり易く言えば、 中小の多くの企業で享受した「コロナ融資に関しての使い道が正しかったか?」という事
「業績が戻るまでこの融資で凌ぐ」と考えていたら、2023年現状の経営では未来はほとんど見えない。 運転資金を新しい投資にまわして、コロナ後の違う世界や、他業種、に投下していたら生き残っていく可能性はあると思う。
「コロナ融資」を未来の投資に廻せた企業はどのくらいあるだろう?

その判断が正しくできたかどうか?
また結果につながっていくかどうか?
私の答えも間もなく出るはずだ。

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私の2023年は大きな決意の元に始まる。
2022年に種を撒き・芽が出て・花が咲くかどうか・・・ それで私や当社の未来も決まると思う。
出来る事、出来ない事、今まで行ってきた事の選別も必要になると思う。 私自身にとって過酷だが転換期になると考えている。

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私の娘も、学業が終了して2023年は東京を離れて地方都市で社会に出る。 彼女は私に守られる事もなく、これから自分の脚で未来へと生きていく。
それでも自分のやりたかった仕事に従事できる未来を、自分自身でつかめた娘は幸せだと思う。

これからを生きる、娘を鑑みながらふと思う・・・

私は親として、娘に何も残せ無い可能性がある。娘には不憫な思いをさせるかもしれない。

確かに、財が多い方が、不安や不満は少ないとは思う。 でも、どんなに散財しても、きっと物欲を満たす事だけでは幸せにはなれない。 多くの財を築いても、人を不幸にしたり、恨まれたり、自分自身が満たされていなければ、 人生として価値はどうなのか?
生きていく経過や、時間や、環境や、家族や自分の廻りにいる人達も含めて 「健康で満たされた時間を生きる」それが「幸せに生きる」という事なのかもしれない。

お金や、物は、無いよりは有った方がいいという、生きていくための一つのパーツに過ぎないのだと思う。

私自身はどうだろう?
正直、2022年は個人的にいろいろな物を失った。 自分の所有物もほとんど無くなった。
25年前に小さな会社を始めた時と同じになった・・
今までの時間で築いた物が無くなることで、 寂しさと虚しさを感じる反面、身軽にもなった。

しかし、私は守るものが無くなり、ある意味、攻める事ができるようになったのかも知れない。
本来、経営者とは 苦しい時ほど退路を絶って攻める。
これで良いのかもしれない。

この文章は「時代に翻弄された経営者の負け惜しみ」 に聞こえるかも知れない。 それでも構わない。
2023年はかなりの荒波が予想される新しい冒険航海に出る事になる。

あきらめたらそこで終わり。
目標を達成するためには、そこまで努力を続ける必要がある。 努力を続けなければ、目標には決して届かない。
その航海は、厳しく、楽であるはずがない。
それでも私は必ず生きて帰ってくる

2022年の最後の備忘録。
数年後に読み返す時に、 自分はどんな気持ちになっているだろうか?



次回へ
2022年12月31日付

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