マーケティングの重要性

私は様々なビジネスをしているが、そのほとんどがサービス業。 人とのふれあいや、コミニュケーションで成り立つビジネスが多い。 今回のコロナウイルスでは、人を介在するビジネスの危うさを思い知った。 私のビジネスのほぼ全部に影響を及ぼしている。

そこで、物販にチャレンジする事にした。 物販なら、商売上、人的な感染リスクが少ない。
当社のメインコンテンツである 人と人とを介するサービス業が不振になっても、物販があれば多少なりとも企業の延命が出来るかもしれない。

物販の内容はゴルフクラブ。
去年カリフォルニアで発売され、先日、日本での独占販売契約を私が獲得したゴルフのウェッジ(CUTTERWEDGE)だ。 自分でWEBサイトも作った。 http://cutterwedge.jp/

とても操作性が高く、特許の塊で、唯一無二の商品。 事実私も、トッププロが使う有名ブランドのウェッジを排除してでも、このクラブを愛して日々使っている。

しかし、画期的なクラブで、素晴らしい機能を持っているこのクラブも売れるとは限らない。 事実、アメリカでもほとんどのゴルファーがこのクラブを知らない。 カリフォルニアの町工場では、モノづくりには長けていても、ゴルフクラブ販売は完全に素人だからだ。

ここから大事なことは、物を売る「マーケティング」という事。
良い商品は世の中に溢れている。良い商品でも売れないものは沢山ある。一方で没個性でも沢山売れるものがある。

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マーケティングとは、「市場調査」や「販売戦略」そして「広報・広告」の一種。
噛み砕いて言えば、 認知を拡げて、購買意欲を高めて、「商品を多く販売する手法」という事。

顧客のニーズを掴み → 商品を開発して →  市場に流通させる
これが今までのマーケティングスタイル。
マーケティングに重要なのは、製造する前に「顧客のニーズ」を掴むことだった。 しかし今は少し違う
商品を開発して →  市場に流通させる → 顧客にニーズを植え付ける
今のマーケティングは開発より「商品を必要だと感じてもらえる」為の動機づけ(売り方)が重要

昔は、新商品が出来れば、新聞・ラジオ・テレビを使い宣伝を行って認知を拡げていた。 しかし今はインターネットと共に時代が変わった。 大手の企業でも、会社内で商品を開発し、製造・販売はするのだが、マーケティングは専門の別会社(広告代理店等)が行う事が多い。
何故ならマーケティングの会社は物を売るノウハウを熟知している。媒体を駆使してなんでも売ることができるからだ。 そのプロジェクト中で舵を取る、所謂「マーケッター」と呼ばれる人は年齢や経験に関係ない。

WEBアドレスで「×××.com」という、いわゆるドットコムという表現。 これはコンピューター「computer」の略では無い。 コマーシャル「commercial」の略である。WEBサイトとは開発された当初からコマーシャルで使われるの定義だったのだ。 だからWEBを販売に利用した先見の明がある者たち、優秀なマーケッター(IT長者)は若い人も多い。

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1億強の脱税で捕まった青汁王子と呼ばれる若き実業家がいる。 彼は青汁を年間140億売っていた。
青汁なんて何処にでもある。何千社という会社が販売している。TVでも他社がバンバンCMしている。 では何故無名の彼が、マスメディアも使わずにネットだけで年間140億も売れたのだろうか? 彼は元々、マーケティングの会社経営者だったからだ。だから物の売り方を知っている。 コンテンツは何でも良かったのだと思う。 青汁でなくても、彼なら他の物でも売ったであろうと思う。

彼の名誉のために言っておくが、税理士も付いていただろうし、10億程度の年収なら1億の納税は申告誤差の範囲だと思う。 しかし100万単位なら税務署レベルだが、誤差が1億単位になれば国税局が動いてしまう。 国税が動けば立件され脱税で犯罪になる。
逮捕された後、彼はどうなったであろうか? 年商140億の社長だった彼は、現在売上を2倍以上伸ばし、年商300億の企業のステークホルダーになっている!!! 知識やノウハウがあるマーケッターはとにかく強いのだ!!!


ハズキルーペも有名な話だ
有名タレントを使い、「ハズキルーペ大好き!」と連呼する不思議なCM。
CMを企画した時に、社長が大手代理店が持ってきた案を全て破棄した。 CMのアイデアを自ら出して 「女優がハズキルーペの置いた椅子に座る」というあの奇抜な内容も社長のアイデアだ。
インパクトは確かに凄い!!!
ハズキルーペは価格が高い。1万円以上はする。同じような商品をネットで探せば2,000円前後で山のように出てくる。 1万円以上のハズキルーペも2,000円の類似品でも機能ははぼ同じ。 でもハズキルーペは驚くほど売れている。社長は億万長者だ。 何故ハズキルーペは機能は変わらないのに、高額でも売れるか?
奇抜なCMの効果も大きい。有名ブランドになったからだ。 お爺ちゃんやおばあちゃんへの、孫やお子さんからのプレゼントも多い。 1,980円の製品より、1万円以上のハズキルーペの方が、贈る方も貰う方もありがたみが違う。
全く同じ機能や原価の製品でも、安くて良い商品でも簡単には売れない。
一方で高価でも飛ぶように売れる。 まさに「消費者の満足度は何処にあるのか?」を探り当てたマーケッター(社長)の大勝利なのである。

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今後のCUTTERWEDGEプロジェクトが成功するか否かは、当社(私)のマーケティングの行動力とアイデア次第。 1年後の結果をどうか見てほしい。
経営者として商品を創り出すのも重要な仕事。
その一方でマーケッターとして、人の気持ちを誘導し、世の中を動かすことがはたして出来るのか???
壮大なチャレンジを私自信も楽しみにしている・・・・

改めてCUTTERWEDGEよろしくお願いいたします。 http://cutterwedge.jp/



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2021年08月25日付

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